私は、どちらかというと、
厳しく指導する方だと思います。
特にクラス指導ではかなり厳しくしています。
厳しいと言っても、やって来てくださいと言ったこと、つまり宿題をやってこないことに対してです。
もちろん、叱ります。
断固として妥協しません。
その際、人間的に否定をしたりは絶対にしません。
やってこなかったことに対してだけ、それはあかんと厳しく言います。
ですから、宿題忘れ、確認テスト不合格なら、終わるまで、合格するまで残しています。
これは本来はやりたくありません。
あくまで自分でやるべきです。
それができないのであれば、第一志望校へ合格したいなど、考えない方がいいと個人的には思います。
ただ、まだ自分でできないのであれば、できるようになるまでお付き合いしようと思うのです。
一方で、学力が高くても低くても、自分で努力する子どもには、ものすごく優しいです。
当然ですよね。
厳しくする理由がありません。
そのことに対して、子ども達はすぐにこう言うのです。
「成績のいい子には優しい。えこひいきや」と。
「違うやろ!」っていつも余計に厳しく注意をするのです。
なぜなら、成績の良し悪しには関係なく、努力をする子どもには、本当に厳しくする理由がないので優しく一緒に考えていくのです。
数年前まで、私の塾には早朝特訓というのがありました。
朝6時30分から7時50分まで、朝から算数・数学の演習をする授業です。
朝、眠い目をこすりながら、生徒は来てくれるのですが、遅刻も認めず、ある意味ではすごく厳しくやっていました。
ただ、来てくれている子ども達とはすごく楽しくやっていました。なぜなら、自ら来たいと言って申し込んで来ている生徒ばかりです。
そんな子ども達に、いちいち怒る理由もないのです。
みんな自分でしっかりと勉強ができるのです。ごちゃごちゃいう必要がありません。
基本は演習ですから、朝から全力で問題を解いていました。
もちろん話声など聞こえるはずもありません。それくらい真剣ですし、自分達で申し込んだのですから、一切、中途半端なことはさせません。
早朝特訓に参加していた子ども達は、全員、小・中学生は第一志望校に、高校生も学部は第一志望ではありませんでしたが、京大、阪大などの難関大学に進学していきました。
結局、自分でやれるようになると、難しい学校に進学できるようになっているのです。
そのことを長年見てきているので、自分でできるまで、厳しくしているのです。
でも、子ども達は厳しくしてても、仲良くしてくれています。あれはあれでいいねんって言ってくれていますね。
それが何よりも嬉しいです。
厳しくしながらも、こちらが本気でぶつかっていったときに、子ども達に伝わるのだと思っています。