無理じゃないよ、できるよ!

塾講師歴38年、不登校生サポート33年の経験から、あきらめない限り夢はかなう」として、子ども達や保護者の方に伝えたいことを書いています。

勉強するというマインドセットをもつ 子ども達はどんな子ども?

勉強するというマインドセットをもつ
子ども達はどんな子ども?

 

勉強すると言って勉強していても、

点数が取れない子どもと、勉強したく

ないと言いながら、点数が十分に取れる

子どもがいて、それはマインドセット

違うという話をしてきました。

 

 

それは、「勉強する」というマインド

セットになっているかどうかの違い

だとお伝えしてきました。

 

 

どれだけ点数取らないとあかん、

だから、勉強するねん、と言って

いても、根本的にやりたくない、

やらなくて済むならやらない、と

なっていれば、学力はつかないのです。

 

 

では、どうしたら、「勉強する」

というマインドセットをもつことが

できるのでしょうか。

 

 

そこで、これまでの生徒で勉強ができる

生徒というのがどういう生徒だったかを

振り返ってみることにします。

 

 

これまで見てきた多くの子ども達の

中で、特に難関国公立大学に進学した

生徒を中心に思い返してみたら、

次のようなことが思い浮かびました。

 

もちろん、必ずしも全部当てはまる

訳ではないですが、当てはまるもの

がかなりあります。

 

 

・負けず嫌い

・元気がいい

・穏やか

・素直

・雑なところがある

・丁寧にもできる

・自分の考えを説明できる

・理由がはっきりしてる

・夢がある(目標がある)

・とりあえず「やる」と決めている

・ご家族が勉強しなさいとあまり言わない

・家族または兄弟姉妹と仲がいい

・基本をしっかりと身につけている

・先へ先へと急がない

・一定時間、集中していられる

 

などなど

 

 

こんな感じの子どもでした。

 

 

この中で、特に顕著なのは、

 

「自分の考えを説明できる」

「ご家族が勉強しなさいとあまり言わない」

「基本をしっかりと身につけている」

 

 

この3つはかなり共通しているように

思います。

 

 

一つずつ説明をしてみたいと思います。

 

 

まず、「自分の考えを説明できる」

です。

 

 

自分が一体、何を考えているのかを、

他人に説明ができるのです。

 

 

これには、自分の考えを整理し、

まとめ、わかりやすく他人に説明

できる力が必要です。

 

 

これには、ここまでの間に、いつも

どうしたらいいかを考えるトレーニン

をしてきていないと身にはつきません。

 

 

与えられることをやっていたのでは

できるようにならないのは当然です。

 

 

与えられていては説明する必要がない

からです。

 

 

それと、常に大人が先回りして与える

ことをあまりしていないこともあると

思います。

 

 

中学受験の大手進学塾のように、全部を

用意して、全てを与え、それだけを

やっていれば合格できる、という勉強

方法が染み付いていると、自分で考えを

まとめることは、しなくていいのです。

 

 

次に、

「ご家族が勉強しなさいとあまり言わない」

これも実は同じなのです。

 

 

勉強、勉強と言うと、結局、言われないと

できない状態になります。

 

 

ある時点からは、どうせ勉強って

言うやろと思ってしまうのです。

 

 

そうすると、ご家族も余計に放って

おけなくなって、テストが近くなったり

すると、「テストの勉強しなさい、

提出物は出来たの?」と言うことに

なり、結局、自分では考えないのです。

 

 

優先順位をつけることもできず、

もちろん計画を立てたり、目標点を

決めたりということができなく

なります。

 

 

一度、そうなると、依存が始まり、

自分からは動かない、というより、

もう、動けないようになっていきます。

 

 

これは、まるで大人のアルコール依存と

ある意味で同じです。

 

 

言われないと動けない。言われてもすぐ

動かないから、ご家族も言わなくなる。

それで結果が悪いと叱られると、突然

キレる。

 

 

これは当たり前の反応です。

ずっと言われることに慣れているの

ですから、当然です。

 

 

言ってもらえると思っていたら、放って

おかれた。しかも、結果に文句を言われた。

それなら、なんで言わないねん!って

キレるに決まっているのです。

 

 

こうなると、もう、たいへんです。

 

 

最後に、

「基本をしっかりと身につけている」

 

 

これは、どういうことかと言うと、

結果を急がない、結果を求めすぎない

ということなんです。

 

 

どうしても子ども達は、勉強の成果、

結果としての点数が欲しいのです。

 

 

ですから、ついテクニックに走って

しまいます。

 

 

どうしたらもっと労力をかけずに

できるようになるか、ということ

ばかりに意識がいくのです。

 

 

そうすると、基本的なことを身に

つけることを嫌がるようになるのです。

 

 

テストで言えば、国語のテストの

漢字を間違う、数学の計算ができて

いない、英語の単語を覚えていない、

というのもミスも含めて、基本を

大事にしていない証拠です。

 

 

社会が苦手だという子どもが多い

のも同じことだと思います。

 

 

単純に覚えるということが、

面倒だし、意味のあることに

思えない。

 

 

できる子ども達はそういうことが、

まずないのです。

 

 

こういう子ども達が

勉強するというマインドセット

持っているのです。

 

 

では具体的にどうしたら勉強する

というマインドセットをもつように

なるのかは後日、お話させていただきます。

 


最後までお読みいただき、

ありがとうございました。