無理じゃないよ、できるよ!

塾講師歴38年、不登校生サポート33年の経験から、あきらめない限り夢はかなう」として、子ども達や保護者の方に伝えたいことを書いています。

私は極悪非道になる!

私は極悪非道になる

 

個別指導塾がものすごくたくさん

できました。

 

 

私も以前、個別指導塾の教室長を

していたことがあります。

 

 

今も、個別指導塾の経営者や教室長を

集めて、勉強会を行っています。

 

 

そこで、いつもお話してることが

あります。

 

 

それは、個別指導というのは一人

ひとりのわからない問題を教える

ことではない、ということです。

 

 

個別指導には、問題を解いていて、わから

ないところを丁寧に教えてもらえる、

というイメージを持つと思います。

 

 

そのことは間違ってはいませんが、

そのためだけに個別指導があるという

のは全く本来の目的とは異なります。

 

 

個別指導というのは、生徒一人ひとりに

あわせた個別のカリキュラムを作り、

学力をつけ、成績を伸ばすことを

さしているのです。

 

 

ですので、個別指導だから、いつも

わからないところを細かく丁寧に

教えてもらえる、というものでは

ないということを理解しておかれると

いいと思います。

 

 

 

「小善は大悪に似たり、大善は非道に似たり」

 

という仏教の言葉があります。

 

 

京セラの稲盛和夫名誉会長がいろいろな

ところでおっしゃっているので、ご存知

かもしれません。

 

稲盛和夫 Offcial Site

https://www.kyocera.co.jp/inamori/philosophy/philosophy31.html

 

 

塾に例えるならば、こういうことでしょう。

 

 

問題のわからないところをいつも

教えるというのは、生徒はわからない

ところがわかるようになるし、先生も

先生としての役目を果たしたような気が

して嬉しいかもしれません。

 

 

だけど、生徒はわからないといつも

先生に聞いて教えてもらい、いつまで

たっても、はじめて出会う問題のときは

自分で解くことができるように

チャレンジしていくことができるようには

なりません。

 

 

これでは、生徒が成長することを

先生が邪魔をしていることになります。

 

 

現在の個別指導塾では、こういうことが

かなりあります。

 

 

ですから、個別指導塾に行っても成績が

伸びない子どもが多いのです。

 

 

 

生徒がわからない問題を持って

きた時に、まず、今、その問題を考える

ことが妥当であるかどうか検討し、

妥当であるなら、どうしたらできる

ようになるかを教えるのが先生だと

思うのです。

 

 

すぐに理解したい生徒にとっては、

わからないのが嫌なので、どうやって

解くのかを教えて欲しいと思います。

 

 

教えることがいいときも、もちろん、

あるでしょう。

 

 

しかし、その問題のどこがわからず、

何を困っているのかを聞き出し、

どう考え、何をしたら理解でき、

問題を解くことができるように

なるのかを教えることの方が、生徒が

自分でできるようになると思うのです。

 

 

あくまで自分の力で問題を解決する

力をつけることが、学校のテストや

入学試験ではじめて出会う問題を解く

ためには必要なことだからです。

 

 

もっと言えば、人生を生きていく上で

向き合わなければならない問題には

正解などないことがほとんどです。

 

 

人生でぶつかる問題に、自ら立ち

向かっていかなければならない子ども

達に、どのように立ち向かっていくかを

教えることは、我々、大人の責任だと

思うのです。

 

 

 

問題のわからないところを、すぐに教える

ということ(小善)は自分で解決する力を

つけられなくする(大悪)ことになります。

 

 

すぐにわからない問題を教えてもらえない

かわりに、どのように考え、どうしたら

自分でできるようになるかを教えてもらう

こと(大善)は、困っている子どもには

「なんてひどい」と思われる(非道)

かもしれません。

 

 

 

よく、子ども達や保護者から、私の授業は

演習ばかりして、教えてくれないという

声をいただきます。

 

 

子ども達から見たら、確かにそうかも

しれません。

 

 

しかし、どうしたらいいのか、どう考え、

何がわかれば、その問題を解くことが

できるかがわかれば、必ず自分の力で

解くことができると、いつも話をして

います。

 

 

ですので、ちゃんとそのことを理解して

くれている子ども達が、高校生になっても

残り、難関大学へ進学していってくれて

います。

 

 

ですので、私の指導を信じてついてきて、

結果を残し、現在も、社会で活躍して

くれている彼らが実証してくれている

以上、私はこのことをこれからも続けて

いきたいと思っています。

 

 

小善は大悪に似たり、大悪は非道に似たり

 

 

これからも私は極悪非道になることで

無限の可能性のある子ども達に、自分で

解決できる力を養ってもらえる指導を

続けていきたいと思います。

 

 

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました。