日米の野球界で大きな功績を残した、あのイチローさんがこんなことをおっしゃっています。
ちょうどイチローさんと侍ジャパンの監督の稲葉さんのお互いが43歳くらいの時に、対談されている動画を見ていた時のことです。
イチローさんは次のようにおっしゃっていました。
野球でバッターが自分の胸をピッチャーの方に向けていいのは、バッティングの最後。そのためには、腰を回転させて、ボールを打ちにいくギリギリまで、手をキャッチャーの方に残しておかないといけない。
これって基本中の基本で、素晴らしいバッターほど、この基本がしっかりできているし、そのための努力を、本気でものすごくやっていることがわかる。
その時、それを聞いて、稲葉さんは、
イチローさんがおっしゃる通りで、ピッチャーは如何にそれを崩すかということが、一番重要だ、
とおっしゃっていました。
でも、これができるからって、もしミスも何もしなかったら、本当にいいバッターにはなれないし、ミスもしないようなバッターは厚みのないペラペラの人間で、そんなバッターは決していい結果を残すことはできない
と、その時にイチローさんはおっしゃっていました。
結局、稲葉さんもイチローさんも、二人しておっしゃっていることは、次のようなことでした。
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徹底的に練習をして基本を身につけること。ここを絶対に手を抜かないこと。
とにかく失敗してもいいからチャレンジをして、失敗をから原因を考え、修正して、また、チャレンジする。それを繰り返すことで、バッターとしても人としても、技術的にも精神的にも成長をする。
失敗が無駄だと思う人は、失敗から学べないし、成長もしない。
失敗して学んで、失敗して学んでを繰り返すことで、成功が近づいてくるし、人としての成長があるんだと思う。
遠回りすること、失敗することは、実は、最も成功するのに近道だと思う。
だから、大いに失敗をすること、そして、失敗を怖がらないこと、チャレンジすること、が大切だと思う。
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その動画を見ながら、これってどんなことにでも当てはまると思いました。
勉強でも、スポーツでも、音楽でも、どんなことでも、チャレンジして、失敗して、そこから学ぶ。チャレンジして、失敗して、そこから学ぶ。
これを繰り返しながら、工夫をこらし、自分なりにどうすれば上手くいくのかを徹底的に考えて、またチャレンジしていく。
この繰り返ししかないように思います。
特に勉強では、今は、効率重視になっています。回りくどいことには意味がないという風潮です。
ですが、そんなこと知っててなんの役に立つ?というようなことを知っていたり、それを知るためにいろいろなことを学ぶことが、あらゆる方向から問題を考えることや、発想の転換につながり、実は受験では制限時間の中で、早く問題を解くことにつながっていたりするのです。
無駄なこと、遠回りすること、失敗することが実は、何よりも成長するには大切なことだと思います。
転ばぬ先の杖、というのですが、七転び八起きの方が、実はその人のためなのではないかと思います。