無理じゃないよ、できるよ!

塾講師歴38年、不登校生サポート33年の経験から、あきらめない限り夢はかなう」として、子ども達や保護者の方に伝えたいことを書いています。

朱に交われば赤くなる、のはなぜ?

朱に交われば赤くなる、のはなぜ?

 

 

いい高校、いい大学に進むといい就職が

できるとよく言われます。

 

 

反対に高校をどこに進学するかで、進む

大学が違ってくるとも言われます。

 

 

これはなぜですか?

 

 

大学受験なんて、所詮、自分がどれだけ

努力するかで、大きく変わると思います。

 

 

今から20年くらい前には「無名校からの

東大合格作戦」なんて本があったくらい

です。

 

 

地方の公立高校から東京大学に合格でき

たかを、合格体験記の形で書いてまとめ

た本でした。

 

 

そのくらい、大学受験は自分の努力だけ

で、どうにでもなるものです。

 

 

高校受験なんてもっと自分がどうするか

だけなんです。

 

 

でも、どこの中学に行くかを保護者は

すごく気にします。

 

 

これはなぜなんでしょう?

 

 

周りの人がどんな人かって気にしませんか?

 

 

朱に交われば赤くなると言います。

どうして何でしょうか。

 

 

これは、ミラーニューロンが関係すると

言われています。

 

 

ミラーニューロンは、イタリアのパルマ

大学のジャコモ・リッツォラッティ

教授によって発見されたものです。

 

 

ミラーニューロンは、簡単に言うと、

他人の行動を自分の脳内で

「鏡(ミラー)」のように写しだす

神経細胞のことなんです。

 

 

だから、目の前で他の人が勉強を

していると、自分もしないといけない

ような気がしてきて、するようになる。

 

 

この時に働いている神経細胞が、

ミラーニューロンなのです。

 

 

だから、みんな周りが遊んでいたら、

自然と遊ぶようになり、勉強して

いたら、勉強するようになると

いうことなんです。

 

 

もちろん、人間は感情の動物であり、

ミラーニューロンの影響が大きくても

自分が納得できないことについては、

働いているミラーニューロンに逆らい

自分のやりたい行動をとろうとします。

 

 

それでも、確実に周りの人の影響は

受けるのです。

 

 

だから、「朱に交われば赤くなる」の

です。

 

 

ということは、例えば、勉強でいう

なら、勉強のできるグループにいれば、

自然と勉強するようになって、勉強が

できるようになっていくのです。

 

 

1日を一番長く過ごすのが学校ですから

学校での人間関係がとても大切なことは

お分りいただけると思います。

 

 

その時に、誰と一緒にいるかによって、

受ける影響は全然違うのです。

 

 

しかし、それ以上に、子ども達がすでに

これまで生きてきた中で、最も影響を

自然と与えているのは、ご家族なんです。

 

 

しかも、遺伝という影響まで与えている

のです。

 

 

すでに、ご家庭という場で朱に交われば

赤くなっている、のです。

 

 

ですから、もしも、お子さんが「勉強を

しない」というなら、ご家族がご自宅で

学ぶ姿、学ぶ姿勢を見せていないことが

一番の問題かもしれません。

 

 

お子さんを怒る前に、一度、ご家庭の

状況をチェックしてみてください。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。