このゴールデンウイークに平成から
令和に御代がわりしました。
昭和から平成への御代がわりのときは
それほど意識することもありませんでした。
ではないので、ある意味明るい御代がわり
でした。
しかし、いろいろと思うことはありました。
まず、改元の日が1ヶ月、早かったことに
ついて、確かに生活上では都合が良かった
かもしれません。
しかし、政府の発表も含め、国民生活に
負担と支障が出ないように、ということ
については、「御代がわりが負担である」
と国民が思うことの方が大問題だと思う
のです。
125代続いた皇統が続いていくことは
国民として喜ばしいことであり、御代がわりの
ために起こりうる様々なことは、喜びの
中で行われることであると思うのです。
それを負担に思うことがあるとすれば、
それは国民が、日本という国とその歴史を
蔑ろにし始めている証のようにも思える
からです。
世界的にみても、これほど伝統があり、
どの時代であっても国名と王朝が変わらない
国は「日本」以外になく、イギリスよりも
古く、世界で最も古くから続く国なのです。
今上天皇が即位されました。
このことは、過去、現在、未来を結ぶ
素晴らしいことだと私は思うのです。
もちろん、ありません。
今回の譲位については、あくまで
に基づく「退位」という形になっています。
法律上は「譲位」という言葉は一切使われて
いないのは、政治的な要素を含んではいけない
ということと、現行憲法下で実施するための
判断だと思います。
陛下でいらっしゃることになります。
当然、ご高齢になられていくに従い、天皇
陛下のお身体のご負担は間違いなく増えて
いきます。
NHKの放送を通じて
「(前略)
そのような中、何年か前のことになりますが、2度の外科手術を受け、加えて高齢による体力の低下を覚えるようになった頃から、これから先、従来のように重い務めを果たすことが困難になった場合、どのように身を処していくことが、国にとり、国民にとり、また、私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき、考えるようになりました。既に八十を越え、幸いに健康であるとは申せ、次第に進む身体の衰えを考慮する時、これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています。
(後略)」
とのべられたことを受けて議論され、
譲位されることが決まりました。
ご公務等を安心して行っていただけるように、
ご健康にも十分にご配慮していただき、
ご公務以外のことでのご負担を極力減らして
いただけるようにしていただきたいと
思うのです。
・・・天皇が国民に、天皇という象徴の立場への理解を求めると共に、・・・
とおっしゃられていたことすら、本来、
国民としておかしいと思わなければ
いけないのではないかとすら思うのです。
天皇陛下が国民に理解を求めるなどと
おっしゃらずにはいられない状況に
あること、そのものが、今の日本の
大きな問題だと思うのです。
御代がわりの時に日本にいることができた
ことは、日本国民としてたいへん喜ばしい
ことであり、こんなことを思って過ごした
御代がわりのゴールデンウイークでした。