799,728
何の数字かお分かりの方も多いと思います。
そうです。令和4年の出生数です。
令和4年の出生数は79万9728人と80万を割り込んでしまいました。
恐ろしいくらいの少子化です。
コロナ禍もあるのですが、日本の経済をもっと復活させないと、この少子化は、もう止まらないような気がします。
これがどれだけの少子化かということなのですが、この数字だけを見ていてはわからないので、令和3年度発表のデータを基に、もう少し具体的に見てみます。
令和4年の出生数は、80万人を割り込んだのですが、およそ80万人としておきます。
それに対して他の年齢と比べてみると、働き盛りの50歳の40%しか生まれていないのです。
今年令和5年のおおよその人数
1歳 80万人
15歳 108万人
50歳 200万人
例えば、50年後、今と全く生活パターンが変わらないと考えるとします。
お正月に、帰省ラッシュがあったとして、現在は満席になっていても、そのままの本数で新幹線が運行していれば(もちろん、そんなことは無理ですが)、50年後は、新幹線は40%程度しか座っていないのと同じなのです。
もうガラガラの新幹線になってしまうのです。
働く人がものすごく減り、街中の人が大幅に減ってしまうのです。
そこにChat GTP のようなAIが減った人の分以上の仕事をするようになるのです。
AIにとって変わられない仕事としては
創出する事が求められる仕事
コミュニケーション能力が必要な仕事
マニュアル化できない仕事
など言われています。
これだけ人が減ってしまえば、効率化せざるを得ないのは当然です。
マンパワーに頼れないことは明白なのです。
AIがとって変わるかどうかに関係なく、「人がいない」のですから、考える以外に道はないのです。
何としても効率化して、生産性を上げない限り、日本はものすごく貧乏になるしかないのです。
ロボットを使ってもいますが、それでも人の力は大きいのです。
その財産でもある「人」がいなくなるのです。
それでは、生み出せるものに限界があるのです。
今の中学受験熱を見ていて、ふと、
受験してどこに向かっていこうとしているのか
子ども達に何を身につけさせたいと考えているのか
その中学・高校が求めるものを身につけられるように導いてくれるのか
その勉強が30年後を見据えたものなのかどうか
不安になるのです。
30年後の日本をどうしたいのか、という明確な方向性を、私も含めて大人達が持っていると思えません。
にも関わらず、子ども達には30年後の日本を、否が応でも押し付けることになるのです。
怖いなと思い、どうしたら良いのかなと、考え続けています。
谷 圭祐
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