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『必死に勉強した息子が第一志望の中学に合格も不登校に…中学受験に大後悔』
中学受験なんてさせなければよかった…月収48万円・45歳父、是が非でも〈偏差値70・有名大学付属校〉と躍起。やっと合格を掴んだが「長男の異変」に大後悔 - ライブドアニュース
これを読んで、記事の中の親子にとってはとても辛いことなのですが、こうして記事になることは、ある意味では良いことだと思っています。
少しでも、ご家族が自分の思いだけで、中学受験をさせることの危険性も理解していただくには、とてもよいと思うからです。
これまで、私は、中学受験にかかわった子ども達と直接的に関り、子ども達の思いを聴きながら、それぞれの子ども達が元気に社会で活躍していくための、サポートをしてきました。
中学受験で国私立中学を目指す子ども、中学受験で合格したけれども疲れ切ってしまった子ども達も、中学受験で合格した国私立中学で不登校になった子どもなど、それぞれの立場の子ども達と接して、子ども達の思いを聴き、元気に生き生きと生きて行って欲しいと、一緒に学んできました。
そして、これまでもたくさん中学受験の在り方について、発信してきました。
「中学受験は合格すればよいのではない。人としてのあり方と、学ぶそのプロセスが大切である。」
と長い間、訴えてきました。
それは、荒井先生も私も中学受験の大手進学塾にもいたときに、このlivedoor Newsの記事のような親子をたくさん見てきました。
大手を辞めてからも、大手塾のやり方でうまくいかずに悩む子ども達も教えてきて、中学受験の危うさを嫌というほど知っているからなのです。
さらに、私の場合は、合格した私立中学を不登校になった子ども達も、数多く見てきましたから、より中学受験が子ども達の心に大きな影を落とすことを、直接子ども達から聞いてきただけに、中学受験の怖さ、危うさも強く感じています。
そのことがあり、私立中学で不登校になった子ども達から学ばせてもらったことを、アメブロで、中学受験と不登校(657)から(666)に書かせていただきました。
私は中学受験を否定したいのではありません。
ただ、親の思いで受験させることが、どれほど危険かということをご理解いただきたいのです。
記事の中のお父さんはこうおっしゃったそうです。
――有名大学の付属中学校に行けたら学歴で勝ったようなもの。子どものためにも最良の選択だと考えました
中学受験を突破しても熾烈な競争は終わりではなかった…
――息子には、バラ色の中学生活が待っているはずだった
私にしてみたら、そんなことは当たり前のことなのです。
中学受験は合格した後が本当のスタートなのです。
合格はゴールではありません。
合格した時が、ようやくスタート地点に立った時で、そこからはさらに熾烈な競争がまっているのです。
合格した学校の偏差値が上がれば上がるほど、熾烈を極めることになるのです。
合格したら終わりではないのです。
そこで挫折をして、子どもが心に大きな傷を負ったときに、それは、大半が親の責任です。
子ども自らが選んだ学校であったとしても、その合格のために、良かれと思って親がしたことも、子どもにとっては、期待を背負わされ、追い込まれたと感じることさえあるのです。
記事にもありますが、お子さんがこう言ったそうなのです。
「お父さんと、お母さんが行かせたかった学校で、別に僕が行きたかった学校じゃない! 中学受験なんて、しなきゃよかった!」
この言葉を一体、何度聞いたことかわかりません。
私とご家族の前で、中学生の男の子が大声で泣きながら、こう叫ぶような場面では、本当に辛いです。
聞いているこちらも涙が出ます。
子どもの心からの、ふりしぼるような叫びなのです。
お母さんもお父さんも大好きなのに、恨まなければならない。
大好きだからこそ、恨みも深くなります。
こうなった子どもの心に寄り添い、癒すことには時間がかかります。
もともと能力もあり、努力ができる子どもです。
心癒され、元気になれば、また、社会で活躍していけるのですが、それには時間がかかるのです。
こうならないために、どうしたらいいか。
それは、子どもを誘導することなく、子どもが自分の本音をしっかりと言える親子関係をつくるしかありません。
そういう親子関係の中で、子どもがしっかりと心から支えられて、合格しても不合格であっても、無理のない中学受験であって欲しいと思います。
『必死に勉強した息子が第一志望の中学に合格も不登校に…中学受験に大後悔』
今日も良い1日をお送りください、